What is EV Project !?

▼ 電気自動車とは
▼ 電気自動車は遅いのか
▼ 普及しない理由
▼ プロジェクトの目的

▼ 電気自動車とは

電気自動車とは、モータを動力源とした車です。モータは電気を流すことで力(トルク)を発生します。この電気(電流)は普通充放電可能な二次電池(鉛・ニッケル水素・リチウムイオン等)から取り出します。最近話題の燃料電池を搭載した車も電気自動車に含まれます。
エンジンを搭載した自動車と異なる点は、モータ、走行用バッテリ、電磁開閉器(コンタクタ)、モータコントローラ、アクセルセンサ、DC-DCコンバータ、電池残量計、電流計、電圧計、即断ヒューズ、ノーヒューズブレーカ等を必要とすることです。また、油圧で作動するパワーステアリング装置にオイルを送るための電動油圧ポンプや負圧で作動するブレーキ装置に必要な電動バキュームポンプも必要になることがあります。しかし、エンジン自動車のような潤滑油や冷却水は不要で、構造はシンプルとなります。また、寿命に関しては、走行用バッテリを除けば、構成部品の寿命は長く、特にモータの寿命はエンジンに比べて非常に長いのが特長です。

▼ 電気自動車は遅いのか

電気自動車は遅い??というイメージがありますが、車の走行性能線図でエンジン車と比較した場合、低速トルクが大きく電気自動車は発進加速も優れています。一般に普及している電気自動車がゴルフカートや遊園地のバッテリカーであったりするためこのようなイメージが定着したと考えられます。

▼ 普及しない理由

長寿命で、パワフルということならもっと普及してもいいのではという疑問が出てきます。最大の弱点は、走行用バッテリです。一般に広く普及している安価な鉛バッテリでは、一充電走行距離が短く、また充電時間が長いという欠点があります。このため、鉛よりエネルギー密度、出力密度が共に大きなニッケル水素、リチウムイオンバッテリへの発展が期待されていますが、非常に高価であるため普及には大幅なコストダウンが必要となります。そこで、この電池を燃料電池に換えれば、燃料である水素はガソリンや軽油に近い感覚で供給することができるため上記の欠点は大部分解消されます。この燃料電池電気自動車の普及にもコストダウンがキーワードになります。

▼ プロジェクトの目的

 我々の考える電気自動車は、現在のエンジン自動車と同程度の利便性を求めないため、現時点では、コストアップに繋がる高性能な走行用バッテリを搭載せず、安全で技術の確立している安価な鉛バッテリを搭載することを基本とします。したがって、電気自動車に優位性が認められる走行形態(走行速度、走行場所、利用者等)から考えられる車両スペックを割り出し、新しい交通手段としての以下の提案をしたいと考えます。
 今後の高齢化社会に対応する新しい交通手段が求められています。このため、現在普及しつつあるセニアカーに替わる乗り物としてLSV(Low Speed Vehicle)を開発し、合わせて交通関連法規制との整合性を求めていく必要があります。特定エリアにおける移動手段として低価格で誰でも扱いやすい乗り物を提供できれば、広範囲な利用が期待され高齢者の自立支援にも貢献することができます。このようなLSVを環境に優しい電気自動車で実現するための研究開発(EVプロジェクト)を行っています。